Pleroma

提供:マストドンウィキ

テンプレート:Infobox softwarePleroma分散SNSの実装の一つ。

概要

lainにより開発されている分散SNS。OStatusプロトコル[1]ActivityPubプロトコルにより、マストドンを含む他の分散SNSのインスタンス連合を形成することができる。また、マストドンのAPIとある程度の互換性があるため、マストドン用のクライアント (スマートフォンアプリなど) を使用できる場合がある。

GNU/Linuxで動作する。使用しているプログラミング言語はElixirである。マストドンと比較すると、低コストな計算機資源で動作することを標榜しており、2 GBのRAMでの運用[2]が可能である。ライセンスはAGPLである。

開発当初の連合プロトコルはOStatusのみであったが、2018年3月8日[3]ActivityPubに対応した[4]

バックエンドとフロントエンドの組み合わせ

Pleromaはバックエンド (サーバーサイド) とフロントエンド (ウェブUI) が分離されており、それぞれ他の分散SNSと組み合わせることが可能である。GNU socialのバックエンドとPleromaのフロントエンドの組み合わせがGNU/Smug[5]とFreezePeach[6]で試みられた[7]。また Gab social (Twitter ライクな UI に改変した Mastodon のフォーク) のフロントエンドを基にした Soapbox も存在する。

PleromaのバックエンドとMastodonのフロントエンドの組み合わせも利用できる。この場合には、https://example.com/web のようなURLで Mastodon のフロントエンドを使用できる。ただし、MastodonフロントエンドはDevelopブランチでは廃止されており[8]、次のリリースで利用できなくなる予定である。

名前の由来

pleromaはギリシャ語で「全能性」を意味する。

Pleromaのインスタンス一覧を提供するウェブサイト

Fediverse Observer (Poduptime)Pleromaインスタンス一覧 は自動的に更新される。

the federationの Pleromaインスタンス一覧 は自動的に更新される。

Pleromaに対応しているクライアント

PleromaはマストドンのAPIを模倣しているため、マストドン用のクライアントアプリは、Pleromaインスタンスでも利用できる。ただし、APIの挙動の違いから、正常に動作しない場合もある。また、PleromaはマストドンのストリーミングAPIを模倣していないため、Pleromaのストリーミングに対応していないアプリが多い。この場合には、タイムラインの新しい投稿を取得するために、ユーザーが明示的に更新の操作を行う必要がある。

公式ドキュメント[9]によれば、Pleromaに対応しているクライアントアプリは以下である。前述のように、このリストに記載されていても、Pleromaのストリーミングに対応していないアプリが多い。

  • Roma for Desktop (デスクトップ)
  • Social (デスクトップ)
  • Whalebird (デスクトップ)
  • AndStatus (Android)
  • Amaroq (iOS)
  • Fedilab (Android)
  • Kyclos (SailfishOS)
  • Husky (Android)
  • Fedi (iOS, Android)
  • Tusky (Android)
  • Twidere (Android)
  • Indigenous (Android)
  • Brutaldon (ウェブ)
  • Halcyon (ウェブ)
  • Pinafone (ウェブ)
  • Sengi (ウェブ)
  • DashFE (ウェブ)
  • BloatFE (ウェブ)

Pleromaに対応している関連ソフトウェア

マスコットキャラクター

Pleromaのマスコットキャラクターとしてプロレマたんまたはpleroma-tanが知られている。2019年4月にPleromaのリポジトリに追加され[15]、マストドン風フロントエンドの左下に表示される[16]ようになった。人間型のものと、狐化されたものが存在する。

関連項目

脚注

外部リンク